著者は、元大手不動産会社に就職しました。が、そこはパワハラ、長時間労働がはびこる「ブラック企業」。
ただ、著者は、「不動産業のノウハウを身につけてから辞める」という決意を固めて働くようになり、やがて会社から表彰されるほどのトップセールスマンにまで登りつめて行きますが、不動産業のノウハウを身につけたところで会社を辞めます。
ユーモラスで軽妙な語り口で普段余り耳にすることのない不動産業の裏側や「ブラック企業」との付き合い方を語っている興味深い一冊です。
弁護士の失敗学 冷や汗が成功への鍵
岸本弁護士が共著者の一人として参加した「弁護士の失敗学」がぎょうせいから発売になります。
この本では、過去の懲戒事例や、実際にあった「ヒヤリハット事例」を紹介するとともに、「どうしてこうなった?」「どうすればよかった?」の視点でわかりやすく分析しています。
若手弁護士に役立ててもらうことが当初のコンセプトでしたが、若手に限らず、弁護士稼業を営む方なら誰でも、楽しく読みながら「他山の石」としていただける本になったと思います。
よろしければご一読下さい。
死を見つめる心
この本の表紙カバーには「人間が死というものに直面したとき、どんなに心身がたぎり立ち、猛り狂うものか―すさまじいガンとの格闘、そしてその克服と昇華・・・言語を絶する生命飢餓状態に身をおいた一宗教学者が死を語りつつしかも、生きることの尊さを教える英知と勇気の稀有な生死観。」と書かれており、著者の岸本英夫先生(東京大学教授)は、当あずさ総合法律事務所の岸本史子弁護士の祖父です。1964年に第十八回毎日出版文化賞を受賞し、2011年8月現在40刷りを重ねた名著です。